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概要
水溶液に電圧を加える実験を行い、水溶液には電流が流れるものと流れないものがあることを理解させる。
本時は、物質分野の初回である。2年生で学んだ化学変化にプラスしてイオンを理解していかなければならないため、生徒にとっては難しいと感じる分野となる。
そのため、化学式、化学反応式について振り返りを1時間程度設けると生徒もイオンに入りやすいと思われる。
予想
2年生で水の電気分解では電流が流れやすくするために、水に何を加えたか。
発言例「うすい水酸化ナトリウム水溶液をくわえていたな。」
↑電流が流れる水溶液があったことを思い出させる。
①蒸留水、②2.5%塩酸、③2.5%水酸化ナトリウム水溶液、④2.5%砂糖水、⓹エタノールと水の混合物、⑥2.5%塩化銅水溶液のうち電流が流れるものを予想させる。
発言例「2年生の電気分解実験で、水酸化ナトリウムを混ぜていたの蒸留水は電流が流れなくて、水酸化ナトリウム水溶液は電流が流れるのではないかな?」
方法
準備するもの、実験の方法、注意事項を教科書を見ながら、記入する。
結果・考察
結果例
調べた液体 | 電流が流れたか | 電極付近の様子 |
蒸留水 | 流れなかった | 変化しなかった |
塩酸 | 流れた | 電極付近から気体が発生した |
水酸化ナトリウム水溶液 | 流れた | 電極付近から気体が発生した |
砂糖水 | 流れなかった | 変化しなかった |
エタノールと水の混合物 | 流れなかった | 変化しなかった |
塩化銅水溶液 | 流れた | 電極付近から気体が発生した |
考察
水溶液には電流は流れるか。また、そのとき電極付近の様子と関連があるか。
塩酸、水酸化ナトリウム水溶液、塩化銅水溶液には電流が流れた。それ以外の液体では流れなかった。
水溶液に電流が流れるとき、電極付近から気体が発生していた。このことから水溶液に電流が流れることと電極付近の変化は関係があると考えられる。
重要語句
電解質:水に溶けると水溶液に電流が流れる物質
非電解質:水に溶けても水溶液に電流が流れない物質
まとめ
水に溶けて水溶液になると電流が流れる物質と電流が流れない物質がある。
電流が流れる物質を電解質といい、電流が流れない物質を非電解質という。